テーピングって何!
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テーピングってひとことで

テーピングってひとことで
エンボスキャリアテープという化成品(樹脂素材等)や紙の細長いシートに、ポケットと呼んでいる凹状のくぼみを付けて、その中に電子部品などの製品を1ポケットにひとつ入れて、カバーテープでフタをし、リールに巻きつけた梱包形態のことです。またテーピングサービスはその梱包作業を請け負うサービスを指します。
JIS規格では、「JIS C0806 自動実装用部品のパッケージング」として仕様が定義されています。
JIS C0806には1~6の群で構成されています。

JIS C0806-1 第 1 部:アキシャルリード線端子部品の連続テープによるパッケージング
JIS C0806-2 第 2 部:ラジアルリード線端子部品の連続テープによるパッケージング
JIS C0806-3 第 3 部:表面実装部品の連続テープによるパッケージング
JIS C0806-4 第 4 部:封止パッケージ電子部品(形状 E 及び形状 G)のスティックマガジン
JIS C0806-5 第 5 部:マトリックストレイ(予定)
JIS C0806-6 第 6 部:表面実装部品のバルクケース
JIS C0806 自動実装用部品のパッケージング
2013年4月現在で4部、5部は制定されていません。EPIはこの中の「JIS C0806-3 第 3 部:表面実装部品の連続テープによるパッケージング」に特化してサービスを提供しています。
アキシャルリード線端子部品の連続テープによるパッケージング
アキシャルリード線端子部品の連続テープによるパッケージング
ラジアルリード線端子部品の連続テープによるパッケージング
ラジアルリード線端子部品の連続テープによるパッケージング
表面実装部品の連続テープによるパッケージング
表面実装部品の連続テープによるパッケージング
EPIは設備からエンボスキャリアテープの生産、テーピング作業まですべて自社で一貫生産し、豊富な人材と経験、設備を有しています。

実装ってなに?

実装といえばエレクトロニクス分野では、表面実装かスルーホール実装のことを指すのが一般的です。
実装ってなに?
携帯電話や家電などの電子機器や、テレビ・雑誌などで一度は目にしたことがあると思います。
基板と呼ばれる板に様々な電子部品を取り付けて、目的の機能を果たすように作られたもので、この基板に電子部品をつけて、ハンダで固定する作業の総称を実装といいます。
スルーホール実装
スルーホールと呼ばれる穴に、電子部品のリード(足)を差し込みハンダで固定します。
JIS C0806-1 第 1 部:アキシャルリード線端子部品の連続テープによるパッケージング
JIS C0806-2 第 2 部:ラジアルリード線端子部品の連続テープによるパッケージング
でパッケージングされたコンデンサなどが主な対象です。
スルーホール実装
表面実装
スルーホールではなく、基板の上にプリントされたパターン(電気を通す道)の上に電子部品をのせてハンダで固定します。
JIS C0806-3 第 3 部:表面実装部品の連続テープによるパッケージングでパッケージングされたICなど各種電子部品が対象です。
現在携帯電話など普及を続けている小型の電子機器は、ほとんどがこの表面実装の基板を使用しています。
表面実装
部品点数をの多い表面実装は、実装機と呼ばれる専用の機械を使って自動で行います。
マガジンと呼ばれる治具ひとつに、テーピングされたリールをひとつ取り付け、必要な部品点数分のマガジンを用意します。
マガジンは数~十数セット実装機に取り付けられ、実装機は必要な電子部品を、必要な箇所に、必要な数量だけエンボスから取り出して基板表面に実装していきます。
その際、エンボスの電子部品は表裏、上下、左右が一定の方向に揃っていることが重要です。方向がバラバラだと、実装の際に間違った向きに取り付けられて目的の機能を果たせなくなるからです。
また、カバーテープでのふたも一定の範囲内の強度で張り付いていないと、実装機がカバーテープを上手く剥がすことができず、正確にエンボスから取り出すせなくなります。
ひとことで言うと簡単なことですが、各部品の方向をテーピング前に正確に揃え、エンボスキャリアテープとカバーテープの特性を正確に捉えていないと、実装での効率やコストに大きく影響してしまいます。

EPIは設備からエンボスキャリアテープの生産、テーピング作業まですべて自社で一貫生産し、豊富な人材と経験、設備を有しています。

エンボスキャリアテープって何?

ポケットと呼んでいる凹状のくぼみがついた細長いシートです。 素材は大別して紙と化成品(樹脂)があります。
エンボスキャリアテープって何?
化成品には導電製の素材をねりこんだ黒いシートもあります。静電気(ESD)に弱い電子部品などに使用されます。

エンボスキャリアテープの幅は8,12,16,24,32,44,56,88mmが一般的にあります。
製品の大きさに合わせて幅を選びますが、ポケットの形状や深さも選定の重要な要素になります。
また最近は小型化する電子部品に対応して、4mm幅のエンボスキャリアテープも開発されています。
エンボスキャリアテープって何?
紙エンボスキャリアテープ
製品より分厚い紙に、ポケットとなる穴を開けます。その後裏面にボトムテープという紙テープを貼付けて完成します。
小型の電子部品に用いられることが多いですが、紙粉(紙のクズ)が出る。穴あけ・ボトムテープ貼りと工程が多い。
などのデメリットがあります。
紙エンボスキャリアテープ
化成品エンボスキャリアテープ
樹脂素材を熱で軟化させ、金型で樹脂表面を伸ばしてポケットの形を整形します。
紙粉が発生せず、素材・幅も豊富で様々な用途に対応出来ます。

EPIは設備からエンボスキャリアテープの生産、テーピング作業まですべて自社で一貫生産し、豊富な人材と経験、設備を有しています。
化成品エンボスキャリアテープ

カバーテープって何?

エンボスキャリアテープのポケットに入った製品が飛び出さないように、フタとして使われる樹脂のシートです。

主な素材はPET(ポリチレンテレフタレート)です。PETに他の化成品を塗布して、多層構造になったシートです。
代表的なものはテーピングの際、100℃以上の熱のコテで抑えてエンボスキャリアテープとカバーテープを熱溶着します。
他には常温で一定以上の圧力をかけると貼り付く製品もあります。
カバーテープって何?
テーピングの際、エンボスキャリアテープに貼付けますが、素材の相性・温度・時間・圧力などを考慮しないと、様々な問題が発生します。
JIS C0806-3で規定された剥離強度(エンボスキャリアテープとの貼り付き強さ)があり、その範囲内に納めることが重要です。
ただし範囲内に入っていても、剥離強度だけでは検知できない微細な問題の発生を見逃すと、カバーテープ裂けや、カバーテープが剥がれない、貼り付きムラによる振動など実装時のトラブルが起こってしまします。
豊富な経験と、適切な処置の必要な工程となっています。

EPIは設備からエンボスキャリアテープの生産、テーピング作業まですべて自社で一貫生産し、豊富な人材と経験、設備を有しています。
ここが違う!EPIのテーピング

リールって何?

テーピングされたエンボスキャリアテープを巻き取るものです。

外形は直径180、254、330、380mmがあります。製品のサイズで巻き取れる上限数は決まります。
その他、製品の生産条件や使用時の状況、取扱いなどを加味して選定します。
素材は紙と化成品があり、場合によってはリユースなど繰り返し使用されることもあります。
リールって何?

電子部品を超えて

テーピングはもともと電子部品業界で「JIS C0806 自動実装用部品のパッケージング」として生まれました。
でも世の中には電子部品に限らず、「整列」「個装梱包」「輸送・管理のしやすさ」を求めるニーズはまだまだあると思います。
例えばネジが箱に詰まっている作業工程で「全部上向きで整列してくれてたら…」
そんなニーズにもEPIは、提案力・自社設計・開発・生産の一貫体制で取り組んでいきます。
「ちょっと困っている」そんな時は些細な事でも、EPIにひとこえご相談ください。

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